2026年7月7日

開業初年度、マネーフォワード クラウド確定申告で経理を始めた実録

2026年4月に開業した個人事業主が、会計ソフトの申込から初期設定までに実際にやったことと、つまずいた点を時系列で記録します。

経理MFクラウド開業青色申告

2026年4月20日に開業届を出して、個人事業を始めました。屋号は Mirrors。愛知県で、アプリ開発と受託をやっています。青色申告(複式簿記・65万円控除)を選んだので、帳簿はソフトなしでは回りません。

会計ソフトはマネーフォワード クラウド確定申告(以下 MFクラウド)を選び、6月に申込から初期設定まで進めました。この記事は、その実録です。何をどの順番でやったか、どこでつまずいたかを、時系列のまま書きます。

これから開業する人、会計ソフト選びで迷っている人の、最初の一歩の参考になればと思います。

前提:私の状況

  • 2026年4月開業・青色申告(複式簿記・65万円控除)
  • 開業初年度なので消費税は免税事業者
  • 経理は初心者。AI(Claude)に相談しながら進めている
  • 妻が専従者として経理作業に参加している

経理の知識ゼロからのスタートです。だからこそ、つまずいた場所は「初めての人がつまずく場所」だと思っています。

ソフトより先に、口座とカードを整えた

会計ソフトの申込は6月24日ですが、その前の6月中旬までに、事業用の銀行口座とクレジットカードを先に整えました。

  • 銀行口座:GMOあおぞらネット銀行の個人口座を、事業専用として使う
  • カード:三井住友カード ビジネスオーナーズ

順番をこうしたのには理由があります。クラウド会計の中心機能は「銀行・カードの明細を自動で取り込んで、仕訳を下書きしてくれる」ことです。つまり、連携する口座とカードが決まっていないと、ソフトを入れても本領を発揮できません。

もうひとつ。口座もカードも、開設・発行に1〜2週間かかります。ソフトの無料トライアルは期間が決まっているので、トライアル中に連携まで試したいなら、口座とカードが先です。

私の場合、カードの申込が途中で止まっていたことに後から気づいて、慌てて再開しました。開業したら、口座とカードの手配は早めに動くのがよさそうです。

申込でまず戸惑う:「クラウド会計」と「クラウド確定申告」

6月24日、MFクラウドに申し込みました。ここで最初のつまずきです。

マネーフォワードには「クラウド会計」と「クラウド確定申告」という似た名前のサービスがあります。前者は法人用、後者は個人事業主用です。入口が紛らわしいので、個人事業主は「確定申告」と付いている方を選びます。

申込自体はシンプルでした。メールアドレスとパスワードでIDを作り、事業形態で「個人事業主(確定申告)」を選び、プランを選ぶ。私はパーソナルプランにしました。銀行・カード連携を使い、今後請求書の発行も見込んでいるためです。

無料トライアルは1ヶ月(私の場合 6月24日〜7月24日)。支払い情報を登録しなくても始められて、登録しなければ自動課金もされません。「試したら勝手に課金された」が起きない設計なのは安心でした。

事業者の基本情報を登録する

申込の続きで、事業者の基本情報を登録しました。申込からここまで合わせて60分弱です。

入力したのは、事業者名(屋号)・個人/法人の区分・申告区分(青色申告)・業種・都道府県など。開業届の控えを手元に置いておくと、迷わず進められます。

ひとつ覚えておくとよいのは会計期間です。個人事業は暦年(1月1日〜12月31日)が原則なので、年の途中で開業しても会計期間は暦年で登録します。開業日より前は取引がないだけ、という扱いです。

カード連携のつまずき:Vpass は「全部のカード」が入ってくる

6月30日、カードのデータ連携をしました。三井住友カードは Vpass(Web明細サービス)のIDで連携します。

ここで想定外だったのは、Vpass 連携は、そのIDに紐づくカードを全部まとめて取り込むことです。私は事業用カードと個人カードが同じ Vpass に紐づいていたので、個人カードの明細まで帳簿の入口に流れ込んできました。

対処は「個人カードの明細を毎月まとめて対象外にする」運用です。MFクラウドの「自動で仕訳」画面で、個人カードの明細を全選択して一括対象外にすれば、帳簿には入りません。月1回、月末のレビューのついでに回しています。

理想は、事業用カードと個人カードで Vpass を分けることだと思います。これからカードを作る人は、事業用を別のIDで管理できるか、先に確認しておくとこの手間を避けられます。

まだ終わっていないこと

この記事を書いている時点で、残っている作業もあります。正直に書いておきます。

  • 開始残高の設定:帳簿を付け始める時点の口座残高の登録。個人名義の口座を事業専用に使う場合、「元入金」という個人事業特有の科目の初期設定が要ります。初見で一番混乱する箇所と聞いているので、AIに相談しながら慎重に進める予定です
  • 銀行口座のデータ連携
  • 7月24日までに、年払いに切り替えるか、無料プランのまま続けるかの判断

費用の話

私が申し込んだ時点で、パーソナルプランの年払いは 15,360円(税抜)でした。料金は変わることがあるので、最新は公式サイトで確認してください。

ここでもひとつ引っかかりがありました。申込時に「70%OFF」のキャンペーンが出ていたのですが、よく読むと月払い限定でした。年払いにするつもりなら関係のない割引です。キャンペーンの条件は落ち着いて読むのが大事だと学びました。

無料プランには年間50件までという取引件数の上限があります。取引がごく少ないうちは無料でしのげますが、事業として回すなら有料が前提になりそうです。私は7月24日の期限までに、取引の増え方を見て判断します。

振り返って:先にやってよかったこと

1ヶ月やってみて、順番が効いたと感じたのはこの3つです。

  1. 口座とカードをソフトより先に整えた。連携する相手が決まっているので、ソフト側の設定が一本道になった
  2. 事業用口座に私用の入出金を混ぜないと決めた。口座の動きがそのまま帳簿になるので、例外処理がほぼ発生しない
  3. 無料トライアルを支払い情報なしで始めた。期限(7月24日)を区切りに、有料化の判断を落ち着いてできる

逆に反省点は、カードの申込を止めてしまっていたことと、Vpass の仕組みを知らずに連携したことです。どちらも先に知っていれば避けられました。この記事がその「先に知る」役に立てばうれしいです。

おわりに

開業初年度の経理は、ソフトの操作より「順番」と「決めごと」の方が大事でした。口座とカードを先に、私用と事業用を混ぜない、期限をカレンダーに入れる。ここまで決めてしまえば、ソフトは淡々と設定するだけです。

なお、ここに書いたのはあくまで私の場合です。申告区分や消費税の扱いなど、税務の判断は状況によって変わります。最終的な判断は、税務署や税理士に確認してください。

開発の話は Zenn に書いています。このブログでは、こうした事業運営の実録を続けていきます。

Mirrors

愛知県の個人事業。iOS / Web アプリの開発と、その周りの経理・ものづくりを、 AI と一緒に少人数で回しています。実際にやったことだけを書いています。

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